NPO The Consultant's for Myanmar
設立の趣旨・目的


 ミャンマー国は、1962年以来1988年に社会主義政権が崩壊するまで、26年間に亘って社会主義を国是として来た。その社会主義はマルクス・レーニン主義によらない、独自のバマー式社会主義と呼ばれるものであった。
  1962年当時は、同国は東南アジア屈指の強国と言われていたが、社会主義の実験は失敗し、世界の最貧国の一つに数えられるほどまでに国の経済は疲弊した。その結果、社会主義の憲法を破棄し市場原理による国づくりめざしているが、2003年現在、本来の目標には達していないように思われる。
 同国の経済発展のためには、交通体系などのインフラの整備が急務なのであるが、NPOの仕事とは次元を異にする。NPOで出来る活動は、草の根次元の生活に密着した内容のものある。
 特定非営利活動法人のザ・コンサルタンツ ミャンマー(TCM)は、1995年設立の経営コンサルタントのネットワーク集団ザ・コンサルタンツを母体としている。ザ・コンサルタンツの活動内容は単なる研究会にとどまらず、実践を重視する内容のものであった。その思想と理念を受け継ぎ、主として、困窮するミャンマー国民の経済生活の向上を支援するために、有志でNPOを立ち上げた。
 ザ・コンサルタンツ ミャンマーは上記の精神に基づき、ミャンマーなど、東南アジア諸国の経済発展に資する活動を行うことを活動目的としている。
  その具体的な内容は、日本と諸国間との人材と技術の交流を通して、国際的な視野に立てられる人材の育成・技術移転、経営支援活動を行い、さらには地場産業の振興、観光産業育成、ITの推進などを図り、住民の生活環境の向上に貢献せんとするものである。